雪国で暮らす秋田犬と、想像していなかった散財について

4つ足の同居人

空、待ち望んでた白いやつ

12月、ついに雪が降ってきた。

積もってしまえば大はしゃぎするおはるだけど、今はまだじっとそれを眺めている。

耳を立て、姿勢を正し、空に向けた鼻先を鳴らしながら。

まるで、らしくもなく忠犬みたい。

何を考えているのか、いまいちわからないけど
どこか嬉しそうで、なぜか少し寂しそうだ。

僕、いつの間にか手にしていたもの

ぼんやりとした視界を心掛けてきた。

ほんの少しピントをずらして、見えすぎないように、捕らわれないように。

ひねくれて、特に好きなものがなかった自分にとって、その程度が丁度よかった。

7歳の頃に引っ越して、思い出深い故郷ふるさとの海を離れてからは特にひどい。

そう心掛けて生きてきた。

そのはずなのに、大きくなった僕の手には今、カメラが握られている。

ミラーレス一眼、ファインダーを覗いて2600万画素の世界に映し出されるのは、妙に人間臭い所作で空を見上げる一匹の犬。

うっかり捕らわれて、最高の画質を求めた結果がそれ。

はる、見上げる瞳に写るもの

幼少期に聞いた波の音が忘れられなくて、北国の静けさが苦手だった。

だから、いつか帰ろうと思っていたのに。

そのはずなのに、朝起きてカーテンを開ける瞬間、散歩道に白く積もっていやしないかとわくわくしている自分がいる。

雪を見上げるおはるの瞳は、海を前にした僕とおそらく同じものだ。

そして僕にはわからない匂いや音を感じている。

いつかひとり、この写真を見返す僕もきっと同じ。

思えば引っ越しと聞いたあの日から、どこか許せずにずっと意固地になり続けていたのかもしれない。

いい大人がなんだか恥ずかしい話だけど、20年越しに認めるしかない。

今、ここが、僕の第2の故郷だ。

太平洋に匹敵するくらい僕は君に夢中らしい。

👇朝、玄関から積もり具合を確認するのが日課です。

👇積もってるやん!ってそわそわなおはる

👇降り始めの12月は噛み締めるみたいな散歩ソムリエ。

写真について色々と勉強中です!

レンズってすんごくお高いんですね…。目玉が飛び出そう。

おはる沼とレンズ沼にそれぞれ片足ずつはまって動けません( ゚Д゚)
どこまでも沈んでしまいそうです…。

これから犬と暮らそうと思っている方は特々ご注意を。

僕はもう手遅れなので、秋田犬にしては珍しい垂れ目ぎみな彼女の写真を色々お届けできるよう頑張ります!

Youtubeもやってます⇒秋田犬はるノ嬢@すぷりんぐちゃんねるhttps://www.youtube.com/@user-zo6pt5rc2w

コメント

タイトルとURLをコピーしました